表1 2023年9〜12月に開催された読書活動テーマ友情『我有友情要出租(日本語訳:友情、貸します)』(中)友情『敵人派(日本語訳:エネミーパイ)』(米)地域愛『天辺最亮的星(日本語訳:空の一番明るい星)』(中)図書館員20年代の中国農村戦争と平和『稲草人(日本語訳:案山子)』(中)『小英雄雨来(日本語訳:小さな英雄雨来)』(中)『登上財宝島(日本語訳:宝島へ上陸)』(中)『烏鴉面包店(日本語版:からすのパンやさん)』(日)『哈米什坐火車(日本語訳:ハミッシュ、列車に乗る)』(英)冒険助け合い『孤独的小螃蟹(日本語訳:孤独な小かに)』(中)友情『我真拿妳没弁法(日本語訳:しょうがないなぁ)』(米)困難を乗り越える『小鯉魚跳竜門(日本語訳:鯉の滝登り)』(中)出典:連雲港市図書館のWeChat公式アカウントにより 筆者整理・作成2.2 中国図書館における児童読書活動──連雲港市図書館を例として2.2.1 調査概要江蘇省連雲港市は、中国江蘇省の北東部に位置する港湾都市である。総人口は約460万人で、孫悟空の誕生地として知られる花果山などの名所旧跡が多く、歴史・文化豊かな町として知られている。連雲港市図書館は1949年に設立され、長い歴史を持つ図書館である。2021年に新館へと移転し、新館の建築面積は4.3万平方メートルで、江蘇省内の市立図書館の中で第二に大きな図書館である(市立図書館は、日本の区・市の中央図書館に相当する)。蔵書数は約100万冊であるが、資料のデジタル化が近年進んでおり、現在は電子資料も約130TB(約90万冊)を所有している。館内には児童書も147,576冊を所蔵している12。子どもの読書活動を推進するため、2013年から「連図・童閲会(連雲港市図書館・児童読書会の略称)」という子どもの読書活動が実施されており、この活動は、2022年に、江蘇省の子どもの読書活動推進優秀事例として評価された。本調査では、「連図・童閲会」の取り組みを中心に、中国図書館における絵本活動を紹介していきたい(2023年3月4日実地調査、その後ネットを活用しての追加調査)。2.2.2 調査結果2.2.2.1 対面:絵本の読み聞かせなどの活動「連図・童閲会」では、定期的に図書館で親子向けの読み聞かせなどの読書活動を行っている。2023年度には、合計で32回の読書活動が実施された。以下では、9月から12月にかけて開催された11回の読書活動について整理する。115講師師範高等専科学校の学生師範高等専科学校の学生小学校教員図書館員師範高等専科学校の学生師範高等専科学校の学生師範高等専科学校の学生小学校教員師範高等専科学校の学生小学校教員子どもの読書活動と「家読」の推進に関する一考察─日中の公共図書館の比較から─日付対象3〜9歳の子どもと親3〜9歳の子どもと親5〜10歳の子どもと親6〜12歳の子どもと親3〜9歳の子どもと親9月10日9月17日10月14日10月14日10月22日11月4日子どもと親経営11月18日子どもと親経営3〜9歳の子どもと親6〜12歳の子どもと親4〜8歳の子どもと親6〜12歳の子どもと親12月2日12月9日12月16日12月23日絵本のタイトル(中国語)
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