p小学校教師における児童の運動有能感に関する理解状況表2.運動有能感調査の質問内容および自己評価点と他者評価点の比較(Mann-WhitneyのU検定)Q1.運動能力がすぐれていると思います。【第1因子】身体的有能さの認知Q3.練習をすれば、必ず技術や記録はのびると思います。Q4.努力さえすれば、たいていの運動は上手にできると思います。【第2因子】統制感Q11.少しむずかしい運動でも、努力すればできると思います。Q12.できない運動でも、あきらめないで練習すればできるようになると思います。合計点(5点満点×4項目=20点満点)Q5.運動をしている時、先生がはげましたり、応援してくれます。Q6.運動をしている時、友だちがはげました【第3因子】受容感り、応援してくれます。Q7.いっしょに運動をしようとさそってくれる友だちがいます。Q9.いっしょに運動する友だちがいます。合計点(5点満点×4項目=20点満点)101得転差M(SD)M:平均、SD:標準偏差、*:p<0.01(自己評価点と他者評価点の比較)自己評価点M(SD)他者評価点M(SD)3.5(1.1)3.4(1.0)0.1(1.1)0.333.7(1.1)3.3(0.9)0.4(1.1)<0.01*Q2.たいていの運動は上手にできます。Q8.運動の上手な見本として、よく選ばれます。2.6(1.2)2.3(1.2)0.3(1.2)0.05Q10.運動について自信をもっているほうです。3.4(1.2)3.4(1.0)0.0(1.2)0.6513.2(4.1)12.4(3.6)0.8(3.6)<0.01*合計点(5点満点×4項目=20点満点)4.2(1.0)4.1(0.7)0.1(1.0)0.084.1(0.9)4.1(0.7)0.0(1.0)0.513.9(1.1)3.7(0.9)0.1(1.3)0.084.0(1.0)3.9(0.8)0.1(1.1)0.1616.2(3.5)15.9(2.7)0.3(3.7)<0.01*4.1(0.9)4.1(0.5)0.1(1.0)0.064.3(0.9)4.0(0.6)0.3(1.0)<0.01*4.2(1.1)4.0(0.7)0.2(1.1)<0.01*4.4(1.0)4.2(0.8)0.2(1.0)<0.01*17.1(3.0)16.2(2.0)0.9(3.2)0.33の身体有能さの認知、第2因子の統制感、第3因子の受容感におけるκ係数は、それぞれ0.37(p<0.01)、0.10(p<0.01)、0.29(p<0.01)であった。運動有能感調査の自己評価点と他者評価点の得点差に応じて人数分布を検討したところ、第1因子の身体的有能さの認知において他者過大評価群、自己他者一致群、他者過少評価群に分類された児童は、それぞれ9.0±3.4名、108.8±3.3名、16.3±5.5名であった(表3、図1)。第2因子の統制感において他者過大評価群、自己他者一致群、他者過少評価群に分類された児童は、それぞれ9.8±2.2名、115.0±8.9名、9.3±6.8名であった(表3、図1)。第3因子の受容感において他者過大評価群、自己他者一致群、他者過少評価群に分類された児童は、それぞれ8.8±2.2名、117.3±4.8名、8.0±3.5名であった(表3、図1)。
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