教育評論第39巻第1号
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94の「国語科改訂の趣旨及び要点」」にも同趣旨の記述を載せる。「学習指導要領」では一貫して「資質・能力」を使用する。〔知識及び技能〕⑵のア)とある。輝かせるためのヒントを手に入れよう。」のような学習活動を行っている。9 『仁斎・徂徠・宣長』(吉川幸次郎著、岩波書店、1975年6月)の81ページ。10 『論語正義』(清・劉宝楠著、中華書局、1957年9月)の148ページ。11 『論語集注2』(土田健次郎著、平凡社、2014年6月)の292ページを参照した。12 『論語総説』(藤塚鄰著、弘文堂、1949)所収の「物徂來著論語徴の清朝經師に及ぼせる影響」334ページ。13 『論語集注3』(土田健次郎著、平凡社、2014年10月)の57ページを参照した。14 『論語総説』(藤塚鄰著、弘文堂、1949)所収の「物徂來著論語徴の清朝經師に及ぼせる影響」の335ページ。15 同書359ページ。16 中国の哲学家、歴史学者。著書に『日本的朱子学』(1958年、三連書店)等がある。17 『日本之古学及陽明学』(朱謙之著、上海人民出版、1962年12月)の178ページ。なお、簡体字は日本語の漢字表記に改めた。18 『仁斎・徂徠・宣長』(吉川幸次郎著、岩波書店、1975年6月)の59ページ。19 『精選言語文化』(東京書籍、2024年2月発行)と「新編言語文化」(東京書籍、2024年2月発行)の2点。どちらも同じ発行者であるが、それぞれ単元を「中国と日本『論語』の注釈を読む」と「日本人の解釈『論語』の注釈を読む」として扱い方を多少変えている。生徒の多様性等を考慮したものと考えられる。早稲田教育評論 第 39 巻第1号学んだ学生が、漢文が日本の言語文化を形成してきた二本柱の一方であることを理解し、古典を味方に付ける利点を実感できるような授業の開発を続けていきたい。そして学校現場で自らの体験を有意に伝える人材の育成を目指したいと考えている。本論文は、2023〜2024年度に行われた研究部会「新高等学校国語科目「古典探究」の教材研究」の成果の一部である。1 同『学習指導要領解説 国語編』の6ページ「国語科改訂の趣旨及び要点」による。平成28年12月の「中央教育審議会(答申)」を踏まえた、「学習指導要領(平成30年告示)」の「第一章「総説」2 「資質・能力」とは、学校現場で生きる狭義の「学力」に対して、学校現場に限定せず、生涯にわたって社会で生きる能力を指す。平成28年12月の「中央教育審議会(答申)」を踏まえて、今次の3 「高等学校学習指導要領(平成30年告示)国語」に、「古典などを読むことを通して、我が国の文化の特質,我が国の文化と中国など外国の文化との関係について理解を深めること。」(3「内容」4 ここでいう「漢文」とは「古典中国語の文語文で書かれた文章」のことである。5 注1と同書の139ページ。6 2021年3月文部科学省検定済。2022年(令和4年)4月から使用開始。7 2022年3月文部科学省検定済。2023年(令和5年)4月から使用開始。8 『中学道徳3』(杉中浩平・田沼茂紀ほか24名著、光村図書出版、2023年2月発行)。その他、あかつき教育図書、Gakken等でも採録されている。「『論語』が典拠となっている「巧言令色」「和して同ぜず」」等を挙げ、「人の生き方について語った先人の言葉を通して、自分を見つめ、自分を

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