教育評論第38巻第1号
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68一方で、ゴマフアザラシの生息地でもあるこの島へは、観光客も訪れる。島へと向かうフェリーのチケットを購入する際に外国人はパスポートが必要で、船に乗り込む時に身分証の確認が行われるが、入島にあたって特別な許可は必要ない76。そのため島には、地雷注意の看板とアザラシについて説明する看板が隣り合う(【写真5】)ような、独特の空気感が醸成されている。このように白翎島は、「国境地域」の島嶼として歴史的に重要な役割を果たしてきたが、現在では交流は途絶え、防衛上の要地となっている。【写真4】脱北者用の看板と通信機器74【写真5】隣り合うアザラシの解説と地雷注意の看板75

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