教育評論第38巻第1号
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日参加者数高校生16名(うち静岡県内からの参加者2名)、教員8名(うちスタッフ4名)、大学院生事前学習会において、生徒は現地フィールドワークで調査するべき地点の候補と視点を絞り込んだ。これに対して教師側は、関連する行政資料や報告書などの追加資料を提供した。また、現地フィールドワークにむけて、生徒が主体的・自律的にフィールドワークを進めることをねらいとしてルーブリック(表6)を提示し、フィールドワーク活動の方向性を共有した。なおこれら一連の情報共有はGoogleサイトを用いてワンストップで行った。三島での現地フィールドワークは、表7の要領にて実施した。溶岩流や東海道の宿場町として形成されてきた地域的特徴、位置や分布、他地域とのつながりや地域の構造など、三島ならではの地域的な特徴を多面的に理解している。事前の文献調査だけでなく、聞き取り調査や観察調査などのフィールドワークを踏まえて地図上に位置や分布を分かりやすく的確に示し、地域的特徴を十分理解している。また、複数の地図を重ね合わせることで地域的な特徴を複合的・構造的に分析・考察している。三島ならではの地域性や課題を踏まえた上で、一つのストーリー性を持ちながら地域の未来像を具体的かつ多面的に構想している。【地域性は?】【調査結果は?】時2022年11月20日2名、大学生1名、地元有識者2名10:00三島駅南口駅集合・ジオガイドによる三島ジオツアー(楽寿園、源兵衛川、三島広小路)→11:00作業場所(みしま未来研究所)到着。グループでの探究型FWを開始(2時間)→13:00FW終了。グループごとに地図作り・話し合い(調査結果をまとめ、リブランドの方向性を議論)→15:00発表→15:30報告を受けてのコメント・まとめ→16:00終了当日の行程表地域的特徴、位置や分布など、三島ならではの地域的な特徴を多面的に理解している。聞き取り調査や観察調査などのフィールドワークを踏まえて地図上に位置や分布を示し、地域的特徴を理解している。また、複数の地図を重ね合わせることで地域的な特徴を分析・考察している。三島の課題を踏まえた上で地域の未来像を構想しているが、具体性にはやや欠ける。47一般的な地理的事象を踏まえられておらず、位置や分布などから三島ならではの地域的な特徴を理解していない。聞き取り調査や観察調査などのフィールドワークを踏まえた地図づくりが十分にできておらず、地域的特徴を理解していない。また、複数の地図を重ね合わせて地域的な特徴を分析・考察していない。三島ならではの地域性や課題を踏まえておらず、地域の未来像も構想できていない。表6 三島フィールドワーク・ルーブリック評価基準表溶岩流や東海道の宿場町として形成されてきた地域的特徴、位置や分布など、三島ならではの地域的な特徴を多面的に理解している。事前の文献調査だけでなく、聞き取り調査や観察調査などのフィールドワークを踏まえて地図上に位置や分布を示し、地域的特徴を理解している。また、複数の地図を重ね合わせることで地域的な特徴を複合的に分析・考察している。三島ならではの地域性や課題を踏まえた上で、地域の未来像を具体的に構想している。表7  三島フィールドワークの概要RegionalResearchRe-Brand【新しい提案は?】ExcellentGoodNot badDevelop

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