教育評論第38巻第1号
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題を設定することが重要だと考えたからである。筆者は、シンプルなフォーマットとして3Rの視点から地域を構想する方法を提唱している。すなわち、Regional(地域性を活かしているか?)、Research Based(調査や観察内容を踏まえて具体的に考えているか?)、Re-Brand(修善寺温泉の新しい方向性を考えているか?)の3つの視点である。調査結果を踏まえて、以上の視点から簡単な発表資料を作成させ、各グループのプレゼンテーションを行った。地元関係者が参加するプレゼンテーションの場を提供することで生徒の学習意欲が高まるものと期待されたため、地元の地域づくり関係者に発表時に参加して頂き、生徒の発表に対して具体的なコメントを頂いた。作業型フィールドワークにおける必要な指導としては、以下の3点が重要であると考えられ44写真1 左:作図作業の様子/右:地図とワークシートを使った発表の様子2)必要とされる指導図1 高校生が作成した土地利用図(5グループの地図を結合)

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