168年度ホームルームにおける生活指導はどう行うか生徒会、クラブ活動における生活指導はどう行うか道徳の時間の指導生活指導を中心とした学校経営学級活動における進路指導の進め方問題生徒の理解と指導問題生徒の組織的、計画的な指導をどのように行うか学級活動における進路指導の計画と実践生徒指導の組織学級活動の計画と指導の進め方1957年1958年1959年1960年1961年まず、東京都での教育実践は、どのように行われていたのかについて分析する。『戦後東京都教育史』を見ると、都内における学校の生活指導について、生活指導主任研究集会というものが開催されており、1958年から新制中学校も参加している。その研究集会での設定主題を見ると、1958年度においては「学級に望ましい人間関係を育てるにはどう指導したら良い」といったことや「校外生活指導や家庭との連絡をいかに行ったらよいか」さらに「中・高校生の進路指導をどのように行ったらよいか」18となっており、1959年度では「ホームルームをどのように組織し、またその指導計画をどのように立てて指導したらよいか」や「生徒会、クラブ活動の隘路をどのように打開し、生徒の自発的、自治的活動を育てたらよいか」19となっている。これらの設定課題を見ると、学級活動や生徒会、クラブ活動の指導に関する事項が取り上げられており、生活指導について、特に特別教育活動や課外活動において、どのように指導するのかということが問題となっていたことが窺える。さらに、都内の中学校における生活指導研究の推進のために、1957年からは生活指導の研究協力校が設置されることとなった。その際の各区の中学校とその主題について、以下の表3のようにまとめた。表3のように、各区立中学校では、生徒指導に関する問題として、学級活動やホームルーム活動、道徳の時間の指導といった主題も設定されている。教科外活動及び特別教育活動、さらに、道徳の指導は、各中学校においても大きな課題であったことが窺える。さらに、特別教育活動及び教科外活動に関する別の資料である『現場の教科外活動』(1956)では、東京都の各中学校におけるホームルームにおいて設定された目標が示されており、表4のようになっている。東京都では以上のように教科外活動について具体的な目標が設定され、生徒達に対して、幅広校名新宿区立四谷一中大田区立大森六中文京区立九中足立区立蒲原中台東区立今戸中北区立神谷中渋谷区立上原中■飾区立青砥中品川区立日野中文京区立茗苔中(1)東京都の教育実践表3 生活指導研究校の主題と校名一覧主題※『戦後東京都教育史 中巻 学校教育編』(1982年)181-182頁より作成
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