教育評論第38巻第1号
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152事故発生率のピークの分布について明らかにするために、各年度での事故発生率についてピークの度数分布表を作成した(Table3)。Table3を見ると、9年間の事故発生率のピークは中学では散らばって分布しているように見える一方、高等学校では2015年度から2018年度頃にかけて集中している傾向があるように見える。各学校種で多項検定を行なった結果、中学校では有意ではなかった(p>.05)が、高等学校では有意であった(p<.05)。そのため、Table3の高等学校では残差分析の結果を加えて示した。残差分析の結果、2015年度と2017年度のセルが有意に高い傾向があった(ps<.05)。この結果から、事故発生率のピークは中学校では特定の傾向が認められなかった一方で、高等学校では2015年度と2017年度に集中していることがわかった。Figure2 クラスタ別事故発生率の平均値(高等学校)4540353025201510502011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年4540353025201510502011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年Ward Method2011年非接触的部活動3.84206683接触的部活動13.3615934合計8.881816222012年4.0747962913.1057828.855906382011年非接触的部活動3.65361504接触的部活動15.4511742ラグビーフッ36.8545353合計10.22124963.3.ピークの分析2013年3.7959191112.79679668.561089542014年3.9862320913.24290278.886822432012年3.7873435115.74400736.478591410.413631Figure1 クラスタ別事故発生率の平均値(中学校)2013年3.8714730215.926493836.9389288非接触的部活動10.555622非接触的部活動接触的部活動2015年3.8681661513.4283798.929455312016年4.1868138513.07613528.892925152014年3.9298281216.26862836.52998710.73239552015年4.1810520517.323967839.160114111.4348895接触的部活動ラグビーフットボール部2017年3.8939987112.98985178.709450292018年3.5597495312.22591258.147718182016年4.1626802116.931810240.356749411.27927462017年3.8636193617.100888339.765534511.1905242019年3.31111.267.5202018年3.8709923217.083915338.300617511.14047582019年4.0116.140.910.8

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