早稲田教育評論 第37号第1号
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1.56.01.64.45−2.課外活動への参加と学習時間表3 平日と週末の学習時間(%)1時間35.426.52時間23.720.93時間14.015.4図3 課外活動への参加×平日学習時間の平均(時間)1500時間19.918.5平日週末平日・週末ともに最も多い回答は、「1時間」で、次いで「2時間」が多かった。また、平日を見ると3時間以上学習している割合が21.1%いる一方で、0時間と回答した割合も19.9%と、約5人に1人が学習時間0時間であることがわかった。さらに平日の平均学習時間を見ると、2−1のベネッセ調査では全体の平均学習時間は84.4分で、本調査の94.2分(1.57時間)の方がやや長い結果となった。ただし、高校の偏差値ごとの平均学習時間では、偏差値55以上の高校の生徒の平均学習時間が111.9分であった。今回の調査対象校6校がいずれも偏差値65以上であったことを踏まえると、附属・系属校生の学習時間は一般の高校生よりはやや長いものの、同程度の偏差値の高校生に比べると短いことが明らかになった。本節では、附属・系属校生を各課外活動別に参加群と不参加群に分け、それぞれの平均学習時間を見ていく。各活動について「全くしていない」と回答した不参加群と、「年に1回程度」「半年に1回〜月に1回程度」「2週間に1回以上」のいずれかに回答した参加群に分け、活動ごとに双方の群の平日の学習時間36(学習塾や家庭教師の時間含む)の平均値をグラフで表した(図3)37。図3から、全ての課外活動において参加群の方が不参加群よりも学習時間が長いことが確認された。活動の種類にかかわらず、課外活動を行っている生徒の方が学習時間が長い傾向にあり、このことから附属・系属校生に関しては、課外活動は学習を妨げない可能性が示唆された。また、いずれの課外活動にも全く参加していない「活動なし」群と1つ以上の課外活動に参加している「活動あり」群で平日の学習時間の平均値を比較したところ、課外活動なし群が1.46時間(SD=1.317,N=1,295)であったのに対し、あり群は1.63時間(SD=1.261,N=2,658)と、***p<.001,*p<.054時間4.08.35時間6時間以上合計(n)100.0(4,050)100.0(4,026)

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