3.70.93.44−2.課外活動への参加表1 学校外での各種学習活動への参加(%)ほとんどしない65.897.488.6年1回〜月2回程度学習塾AO対策塾英会話教室3つの活動の中では「学習塾」への参加の割合が最も高く、「年に1回〜月に2回程度(月に2回程度)」「週1回程度」「週に2回以上」を併せて「通っている」と見なすと、学習塾へ通っている附属・系属校生の割合は34.2%であった。その次に英会話教室が11.4%、最も割合が低かったのは「AO対策塾」の2.6%であった。これは、附属・系属校から大学への接続が一般の高校に比べて特殊である事情を反映しており、附属・系属校では多くの生徒が「推薦」という形で大学進学するため、AO対策について考慮する必要性が弱まる背景を反映した結果であると推察される。また、頻度について、最も高頻度で通っているのは「学習塾」であり、学習塾に週1回以上通う割合は30.5%であった。その次に「英会話」8.1%、「AO対策塾」1.7%で、附属・系属校生の学校外での学習活動については、学習塾への参加頻度が群を抜いて高いことがわかった。以上より、附属・系属校の生徒も低くない割合で学校外学習に取り組んでいることが明らかになった。また、学習塾に通っている男女比を確認したところ、男子の32.8%、女子の35.8%の割合であまり性別による差が大きくなく、有意差も見られなかった27。これらの結果から、性別に関わらず附属・系属校生が通塾している実態が明らかになった。課外活動への参加について、放課後の「スポーツクラブ」「学外ボランティア活動」「音楽活動」「ミュージアム訪問」「美術製作やダンスなどの表現活動」「お祭りなどの地域行事」への参加状況を尋ねたところ、表2のような結果となった28。なお調査票では、各課外活動について「全くしない」「年に1回程度」「半年に1回〜月に1回程度」「2週間に1回以上」の4件法で尋ねた。参加頻度について「スポーツクラブ」「音楽教室」「表現活動」は高頻度(2週間に1回以上)で取り組んでいる生徒が多いのに対し、「学外ボランティア活動」「ミュージアム訪問」「地域行事」は低頻度(年に1回程度)で参加している生徒が多い傾向が明らかになった。これは、前者の活動が継続的に行う「習い事」の性格が強いのに対し、後者は単発的に取り組む「イベント」としての性格が強いためではないかと推測される。以上の結果より、課外活動の内容によって生徒の参加頻度が大きく異なることがわかった。なお、本調査では附属・系属校生がどの程度課外活動を行っているのかを明らかにするために活動別に参加頻度を尋ねているが、前出のベネッセ東大共同調査では活動の内容を問わず「習い事」として一括りに取り扱い、その有無をカウントしていた。また学研調査においても、各種習週1回程度週2回以上14.51.06.416.00.71.7147合計(n)100.0(4,043)100.0(3,972)100.0(3,986)
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