早稲田教育評論 第36号第1号
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χ²=8.081,df=2,p<.05,一般入試はχ²=.653,df=2,n.s.であった。(19)平日,土・日とも「あなたはふだん,学校での授業以外に1日にだいたい何時間くらい勉強していますか。学習塾や予備校,家庭教師について勉強する時間も含めてください。」と示し,「0時間」から「6時間以上」の7件法で回答を得た。(20)週1回以上,学習塾に通っている生徒の割合は,推薦(全入)は24.1%,推薦(選抜)は33.5%,一般入試では49.4%であった。(21)性別,学年以外は,4件法で回答を得た。(22)推薦(選抜)ルートでは,平日のR2値が他と比較しても小さいことから,平日の学習時間を規定する他要因があるものと推定される。(23)各附属・系属高校のウェブサイトで公開されている進学先情報によって確認した。参考文献荒井克彦,1998,「高校と大学の接続─ユニバーサル化の課題─」『高等教育研究』第1集,pp. 179-197.荒牧草平,2002,「現代高校生の学習意欲と進路希望の形成─出身階層と価値志向の効果に注目して─」『教育社会学研究』第74集,pp. 5-23.有海拓巳,2011,「地方/中央都市部の進学校生徒の学習・進学意欲─学習環境と達成動機の質的差異に着目して─」『教育社会学研究』第88集,pp. 185-205.おおたとしまさ,2016,『大学付属校という選択─早慶MARCH関関同立』日本経済新聞出版.濱中淳子,2016,「高大接続改革と教育現場の断層─「善意」の帰結を問う─」『教育学研究』第83巻4号,pp. 29-40.苅谷剛彦,2000,「学習時間の研究─努力の不平等とメリトクラシー」『教育社会学研究』第66集,中村高康,2000,「推薦入学の現状─「推薦入試」化と大学の構造変容」『現代の高等教育』416,中村高康,2011,『大衆化とメリトクラシー 教育選抜をめぐる試験と推薦のパラドクス』東京大学出版会.中村高康,2012,「大学入学者選抜制度改革と社会の変容不安の時代における「転機到来」説・再考」『教育学研究』第79巻第2号,pp. 53-62.西丸良一,2015,「誰が推薦入試を利用するか─高校生の進学理由に注目して」中澤渉・藤原翔編『格差社会の中の高校生』勁草書房,pp. 68-80.晶文社学校案内編集部,2019,『首都圏 私立高校 大学附属校ガイド 2020年度用』晶文社.東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所,2019,『「高校生活と進路に関する調査2018」ダイジェスト版』,ベネッセ教育総合研究所.土田健次郎,2008,「中高系列化の意味と課題」『大学時報』No. 323,pp. 40-43.安田賢治,2021,「付属校の「内部進学力」」『東洋経済』10/30号,pp. 80-81.山村滋・濱中淳子・立脇洋介,2019,『大学入試改革は高校生の学習行動を変えるか─首都圏10校パネル調査による実証分析─』ミネルヴァ書房.吉田文,2011,「大学と高校の接続の動向と課題」『高等教育研究』第14集,pp. 169-181.86早稲田教育評論 第 36 巻第1号pp. 213-230.pp. 40-45.

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