早稲田教育評論 第36号第1号
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参考文献Brown, H., & Iyobe, B. (2014). The growth of English medium instruction in Japan. JALT2013 conference 一般社団法人大学英語教育学会 EAP調査研究特別委員会(2018).「大学英語教育の質保証に向けた  https://www.eiken.or.jp/center_for_research/pdf/bulletin/vol99/vol_99_17.pdfKedzierski, M. (2016). English as a medium of instruction in East Asia’s higher education sector: A critical を組み合わせたハイブリッド型の授業形態で同様のニーズ分析を実施する際にも本研究の方法論および結果は寄与できたと言えよう。本研究の限界および今後の課題としては、対面式EAPにおけるタスクの情報が収集できなかったことである。EAP/EMIで適用される複数の授業形態を踏まえ、総合的に両者を考慮するためには対面式EAPでのタスクも抽出していくことが欠かせない。また、本研究では扱わなかったが、各タスクに対して学生・教員双方がどのような認識を抱いているのかも明らかにしていく必要がある。そのためには、今回作成できたタスク記述文を踏まえて作成したアンケート調査などにより、学生群と教員群で比較することやアンケートの回答内容をいくつかのグループに分類し各グループから対象者を選出し詳細を尋ねるインタビュー、同一授業における学生・教員同士によるフォーカスグループインタビューという具合に複数段階による調査が望まれる。このような知見を積み重ねた先に、やがては決して外的要因による消極的な授業形態の選択ではなく、より積極的な形で学生・教員双方に資する選択へと繋がることを冀い、結びに代えるものとする。【謝辞】本研究の実施にあたり、早稲田大学教育・総合科学学術院の原田哲男先生ならびに澤木泰代先生には丁寧なご指導を感謝申し上げる。また、インタビュー実施にあたりご協力いただいた教育学部英語英文学科の学生の方々に深くお礼を申し上げたい。さらに、研究補助として教育学研究科の新井雄也さん、清田顕子さん、関佳奈さん、湯野雅士さん、文学研究科の早﨑綾さん、早稲田本庄高等学院の工藤秀平さんにはデータ収集の点でご尽力いただいた。本研究は早稲田大学教育総合研究所一般研究部会「教育学部英語英文学科カリキュラムの縦断的調査─教育・学生のための包括的支援体制の構築─」(2020−2021)(代表:原田哲男)の研究成果の一部である。179proceedings, 9–19.Dearden, J. (2014). English as a medium of instruction-a growing global phenomenon. British Council.   https://www.britishcouncil.org/sites/default/files/e484_emi_-_cover_option_3_final_web.pdfHamp-Lyons, L. (2011). English for academic purposes. In E. Hinkel (Ed.), Handbook of research in second language teaching and learning: Volume Ⅱ (pp. 89–105). Routledge.Harada, T. (2017). Developing a content-based English as a foreign language program: Needs analysis and curriculum design at the university level. In M. A. Snow & D. M. Brinton (Eds.), The content-based classroom: New perspectives on integrating language and content (pp. 37–52). University of Michigan Press.Harada, T., & Moriya, R. (2020). Analyzing discourse in EMI courses from an ELF perspective. In M. Konakahara & K. Tsuchiya (Eds.), English as a Lingua Franca in Japan: Towards multilingual practices (pp. 133–155). Palgrave Macmillan.EAPカリキュラム実態把握調査」研究成果最終報告書(2014年度〜2017年度)realist Cultural Political Economy analysis of underlying logics, Comparative Education, 52(3), 375–391.

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