早稲田教育評論 第36号第1号
181/258

A.英語で書かれた専門内容に関する資料の指定された箇所を読むI.英語のライティング課題に関する先生からのフィードバックを読むJ.専門内容に関して英語教材(音声・映像)の重要な点を英語で書くK.専門科目の内容に関するプレゼンテーションのスライドに英語の音声を録音するEMI5, EMI10L.他の学生が提出した専門内容についての課題を読むM.授業後にリフレクションを英語で書く*下線:抜粋から抽出したキーワードRQ2:RQ1を踏まえ、対面式のEMI(SS型)におけるタスクとの違いやその特徴は何か表8は対面とオンラインという授業形態の差に着目し、それぞれのEMIで抽出されたタスクを比較したものである。しかし、オンラインEMIのタスクはあくまで今回のインタビュー調査から抽出できたタスクの種類のみを比較したものであり、アンケート調査により頻度・難度まで算出している太原他(2020)とは別種のデータとして慎重に比較する必要がある。また当該研究は複数種のEMIプログラムから47のタスク記述文を作成しているため、必ずしも全てのタスクが本学科で遺漏なく確認できるという訳ではないことも留意すべきである。これらの留意点を踏まえ、本学科に該当するSS型の「高頻度」なタスクに焦点を当てると、全47のタスクの内、25のタスクが本学科の対面式EMIでよく経験されると述べられている(太原他,2020,p. 204)。この情報を基に、オンラインEMIでもタスクの特徴を比較した結果、対面式EMIと共通したタスク31の内、20のタスクが「高頻度」なタスクとして該当することが明らかになった。翻って述べると、残りの5つのタスク(タスク番号:4, 5, 6, 14, 23)は本学科のEMIでは従来よく経験されると捉えられていたタスクなのにも関わらず、オンラインEMIの文脈では少なくともインタビュー中に一切言及されなかったタスクということになる。EMI5, EMI6, EMI7, EMI8, EMI10EMI2EMI7EMI3, EMI10該当授業EMI1, EMI6, EMI10, EMI11EMI1, EMI6B.英語で書かれた専門内容に関する資料の概要・大意を把握するEMI11C.英語で書かれた専門内容に関する資料の重要な点を英語で書くEMI6, EMI9D.英語で書かれた専門の資料で読んだ内容について自分の考察を英語で書くEMI3E.先生に専門内容について英語で質問を書くEMI10F.先生が投げかけたディスカッションクエスチョンに関してグループで話し合うG.先生が投げかけたディスカッションクエスチョンについて英語で回答するEMI6H.先生が投げかけたディスカッションクエスチョンについて回答を英語で録音するEMI6175表7.オンラインEMIで新たに経験したタスク一覧タスク

元のページ  ../index.html#181

このブックを見る