早稲田教育評論 第36号第1号
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(N=124)計124の抜粋に対し、タスク一覧(資料1)との照合を行い、該当するものを分類(59の抜粋が31のタスクに分類)1.インタビュー調査2.該当授業を特定・分類3.タスクに関する言及を抜粋分類された計16の授業から、タスクに関して言及している部分を抜粋4.タスク一覧との照合5.タスクに関する記述文作成手順4で非該当となった残り65の抜粋に対し、それぞれに含まれるキー6.タスク一覧との比較3 当該年度の時間割はウェブサイト上から削除されていたため、リンク先は2021年度のものを代替として記載した。両年度で掲載されている情報に大きな変更は無いが、2020年度の時間割には授業形態について未記載なのが相違点である。そのため、授業形態に関してはインタビューから特定している。本研究では大別して6つの手順でデータの分析を行った。各手順における結果の詳細は後述するが、各手順とその詳細は表3の通りである。手順1から3までは後半の分析に必要な前段階であり、手順2における授業形態や科目系統などの情報はインタビュー内容と英語英文学科の2020年度時間割3に基づき特定・分類した(早稲田大学教育学部,2021)。手順4・5で抽出したタスクがRQ1に該当し、手順6で明らかにした特徴がRQ2に該当する。紙幅の都合上、全ての詳細を掲載することはできないが、主に手順4・6で用いた太原他(2020)で作成されたタスク一覧は資料1を、手順5における各タスク記述文がどのようなデータに基づき作成されたかの一部詳細は資料2を参照されたい。全体の分析過程は第一著者が担当したが、手順4から6の段階で第二著者と暫定的な分析結果を基に議論を複数回重ねた。その内容を第一著者が再分析で反映し、最終的なタスクの照合や記述文作成に調整を加えた。本章では先ずインタビューのデータから特定・分類できたオンライン授業の概要を示す。後に各研究設問に該当するデータおよび分析結果を提示し、次章の考察へと繋げる。13名のインタビューから22のオンラインEAP/EMIの授業が特定できた。そこから科目系統1713.3.データ分析手  順4.結 果表3.分析手順英語英文学科の学生13名にオンラインでの半構造化インタビューを実施し、インタビュー内容の書き起こしインタビュー内容より、オンラインEAP/EMIに関して言及している部分を特定し、授業形態や科目系統などの情報から各授業を16に分類(EAP=5; EMI=11)ワードを基に記述文を作成(34のタスクに分類)手順4・5で分類したタスク(N=65)を(1)対面・オンラインEMI共通タスク(n=31);(2)オンラインEAP特有タスク(n=21);(3)オンラインEMI特有タスク(n=13)の3種に分類し、タスク一覧(資料1)と比較・分析詳  細

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