早稲田教育評論 第36号第1号
176/258

ABCDEFGHIJKLMX1X2X3X2X4X5X1X6X2X4X7X5X21702021年2月に英語英文学科の学生13名(A-M)に半構造化インタビューを実施した。英語英文学科全体に案内をしたところ、募集フォームへの応募が10名以上だったため、過去にインタビュー調査の経験がある英語教育を専攻とする大学院生5名・大学院修士課程修了者1名に協力を仰ぎ、第一著者を含む7名(X1-X7)でインタビューを分担した。インタビュー実施までの手順としては応募者が記入した基礎情報(氏名、学年、英語力の資格試験スコア、留学経験、スケジュールなど)や実施要領・参考資料(研究主旨、質問項目、時間割、必要書類、注意事項など)を第一著者が他のインタビュアー6名と共有し、スケジュールが調整可能な者から順次実施した。インタビューの形式としては、各自ウェブ会議サービスの1つであるZoomを用いた1対1でのオンライン・インタビューを日本語で実施し、Zoom内の録音機能でやり取りを録音した。また、インタビュアーとインタビュイー間の関係は、インタビュー以前に接点はなく、全員が初対面であった。インタビュー時間は合わせて約711分におよび、各インタビューの平均時間は約54.7分となった。インタビューの詳細は表2の通りである。実際のインタビュー手順としては、オンラインEAP/EMIに該当する授業を最低1科目尋ねる形で実施した。その際、履修した授業の(1)クラスサイズ、(2)科目系統、(3)授業形態を優先して確認し、その回答内容を基に参加者がその授業内外で経験したタスクの種類や一連の流れを深掘りしていくようインタビュアー間で意思の統一を図った。また、時間が許す限り同様の質問を別科目でも尋ね、各自が興味深いと感じた内容は適宜深掘りして構わない旨も共有した。タスクの定義は研究者によってその対象が異なるが、ここでのタスクは太原他(2020)を踏襲し、「大学における英語による専門科目を学ぶにあたって、目的を持って何かを成し遂げるための活動すべて」(p. 194)とした。EAPの場合は「専門科目」の箇所が「授業内容」に代わる。学年1111234444444時間約57分約87分約60分約76分約43分約47分約58分約30分約62分約57分約36分約46分約52分3.2.インタビュー参加者および実施手順参加者表2.2020年度実施インタビュー参加者情報インタビュアー

元のページ  ../index.html#176

このブックを見る