早稲田教育評論 第36号第1号
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荒川区内中学校中学校他区他地域中学校他府県空白期間を有する者定時制高校への進学が主であった。いずれの場合でも夜間中学校の意義が大きかったに違いない。生徒の就労状況を分析した結果、単純労働や低賃金の悪条件が殆どであった。このことから、家庭の貧困が生徒の昼間の通学を妨げていたことが明らかになった。生徒の出身学校の分析では、中学校からの編入学の場合が多く、長期欠席生徒だったことがわかる。夜間学級はそのような生徒を救う場として重要な役割を果たしていた。160表13 入学者の出身学校(1957年度)出身学校荒川二中荒川四中荒川五中荒川六中荒川七中荒川八中荒川九中北区岩淵中より小学校より直接その他事  項男子女子小計中計合計小学校6年卒業後直ちに入学1年生の途中より2人3人5人5人1人1人2人転入学2年生の途中より2人1人3人転入学3年生の途中より転入学2人1人3人小学校6年卒業後0人0人0人直ちに転入学1年生の途中より転入学2人1人3人2年生の途中より2人0人2人転入学3年生の途中より2人0人2人転入学小学校6年卒業後直ちに転入学1年生の途中より0人0人0人2人0人2人転入学2年生の途中より転入学1人0人1人3年生の途中より4人0人4人転入学小学校未卒業小学校卒業0人2人2人0人1人1人0人1人1人2人1人3人2人1人3人1人1人2人25人13人高等小学校卒業中学校1年中退中学校2年中退中学校3年中退合  計出典:『あらかわ教育時報』第19号、p9213人8人7人14人7人11人38人表14 入学者の学歴別内訳(1960年10月~1961年9月入学)人数1人7人2人4人4人4人7人1人6人3人学区

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